緩んで伸びた挙筋腱膜(上まぶたを持ち上げる筋肉とまぶたをつなぐ薄い膜)を、まぶたの瞼板に再固定し、まぶたの開きを改善します。皮膚のたるみが強い場合は余分な皮膚を同時に切除する「皮膚切除術」を組み合わせることもあります。
眼瞼手術
眼瞼手術

まぶたは顔の印象を決める重要なパーツであると同時に、眼球を保護し、涙を均一に広げるという機能的な役割も担っています。また、視野を確保することで見え方にも影響します。まぶたに何らかの異常が生じると、整容的な問題ばかりか、見え方にも影響し、慢性的な頭痛・肩こり・眼精疲労といった全身症状につながることもあります。
当院では、帝京大学医学部附属病院・西葛西井上眼科病院での勤務を通じて、眼瞼下垂・眼瞼内反症・霰粒腫など、まぶたに関する手術を多数経験してきた院長が診察から手術まで丁寧に対応いたします。
当院では以下の眼瞼手術に対応しています。いずれも日帰り・局所麻酔で行い、機能改善目的の場合には健康保険が適用されます。

加齢・長期コンタクトレンズ使用などによるもの。
上まぶたの皮膚のたるみによる視野障害。
生まれつきまぶたの筋肉の発達が不十分な場合。
緩んで伸びた挙筋腱膜(上まぶたを持ち上げる筋肉とまぶたをつなぐ薄い膜)を、まぶたの瞼板に再固定し、まぶたの開きを改善します。皮膚のたるみが強い場合は余分な皮膚を同時に切除する「皮膚切除術」を組み合わせることもあります。
まぶたに注射する局所麻酔で行います。全身麻酔は不要です。片側で40〜60分程度、両側で1.5〜2時間程度が目安です。
術前診察・検査
瞼裂幅(まぶたの開いている大きさ)・挙筋機能の計測、視力・視野検査を行い、手術適応を確認します。
術前説明・同意
手術内容・リスク・術後の注意点について丁寧にご説明し、同意書を記入していただきます。
手術当日
まぶたに局所麻酔を行い、二重のラインで皮膚を切開します。緩んだ挙筋腱膜を引き出し、瞼板に縫合・固定します。必要に応じて皮膚の余分な部分を切除し、皮膚を縫合して終了です。
術後処置
ガーゼで保護し、術後の注意事項をご説明してからご帰宅いただきます。
術後翌日・1週間・1か月(抜糸あり)
経過に応じてご来院いただきます。
術後1〜2週間は腫れや内出血が生じます。腫れは2〜4週間程度で徐々に落ち着きますが、最終的な仕上がりまでには個人差があり、1か月〜3か月程度かかる場合があります。抜糸は術後約1週間後に行います。
加齢によりまぶたが内側に巻き込まれるもの。
まつ毛が眼球側を向いて角膜を傷つける状態。
トラコーマ・化学熱傷などによる瘢痕が原因のもの。
眼球側に向いてしまったまぶた・まつ毛を外側に整え、角膜への接触を防ぐことを目的とします。状態・年齢に応じて術式を選択します。
まぶたの皮膚・眼輪筋の一部を切除し、まぶたを外側に向けます。高齢者の退行性内反症に多く用いられます。
皮膚を切開せず、まぶたに数か所糸をかけてまつ毛の向きを矯正する方法です。比較的若い方の軽度内反症に行うことがあります。
局所麻酔で行います。片側で20〜40分程度が目安です。
術前診察
まぶたの状態・角膜の傷の有無を確認し、術式を決定します。
術前説明・同意
手術内容・リスク・術後注意点をご説明し、同意書を記入していただきます。
手術当日
局所麻酔後、選択した術式で手術を行います。切開した場合は皮膚を縫合して終了です。
術後通院
翌日・1週間後(抜糸)・1か月後にご来院いただきます。
腫れ・内出血は1〜2週間で落ち着くことが多いです。抜糸は術後約1週間で行います。
マイボーム腺が詰まり、慢性炎症によって形成された肉芽腫と呼ばれる脂肪の塊。
霰粒腫に細菌感染が生じ、急性炎症を生じた場合(点眼・内服で改善しない場合に切開を検討)。
マイボーム腺と呼ばれるまぶたの脂腺が詰まり、そこで形成された肉芽腫を除去します。まぶたの裏側から切開する場合と、皮膚側から切開する場合があります。
まぶたへ注射する局所麻酔で行います。処置時間は10〜20分程度です。
診察
まぶたのしこりの状態を確認し、切開の適否を判断します。緊急で切開をしない場合には、内服薬・点眼薬で炎症を鎮めます。
処置当日
局所麻酔後、切開し内容物を排出します。
術後処置
眼軟膏を塗布し、ガーゼで保護します。
術後通院
翌日・1週間後に経過を確認します。
腫れは数日〜1週間程度で落ち着くことが多いです。再発することがあり、その場合は再度切開が必要になります。
自分の意志と無関係にまぶたがピクピクしたり、まばたきが多くなります。重症な場合、目を開けることが難しくなります。
顔の左右どちらかのまぶたから口元にかけて、自分の意志と無関係にピクピクします。
自分の意志とは無関係にまぶたが動いてしまう眼瞼痙攣に対し、まぶたの筋肉にボツリヌス毒素を注射することで筋肉の過剰な収縮を抑えます。
診察・診断
症状の確認と、他の疾患との鑑別を行います。
治療当日
まぶたの周囲の複数か所に細い針で注射します。所要時間は2、3分です。
効果の確認
注射後2〜4週間で効果が現れます。効果は3〜4か月持続し、繰り返し治療が必要です。
上記のような症状があれば、次回の定期受診を待たずにご連絡・ご来院ください。
まぶたへの局所麻酔注射時に多少の痛みがありますが、麻酔が効いた後の手術中はほとんど痛みを感じません。痛みが気になる場合は術中でも医師にお伝えください。
術式によって異なりますが、眼瞼下垂手術・眼瞼内反症手術では術後1〜2週間、腫れや内出血が目立つことがあります。多くの場合2〜4週間で日常生活には支障のない程度に落ち着きます。
デスクワークであれば翌日から概ね可能です。ただし人前に出るお仕事の場合、腫れが気になる期間(1〜2週間)は調整が必要になることがあります。接客業・営業職など、腫れが業務に支障をきたす場合は術前にご相談ください。
眼瞼手術は、視機能の改善や角膜保護など、目の健康に直結する大切な手術です。当院では患者様一人ひとりの状態に合わせた丁寧な説明と治療を提供しています。「手術が必要かどうかわからない」という段階でも、どうぞお気軽にご相談ください。
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