治療の目的
レーザーを網膜に照射して熱で組織を凝固させることで、病気の進行を抑えたり、網膜剥離を予防したりすることを目的とします。すでに低下した視力を回復させる治療ではなく、現在の視力・視野を守るための治療です。
レーザー手術

レーザー治療は、レーザー光を目に照射することで、さまざまな眼の病気の治療や進行抑制を行う方法です。多くの場合、外来での処置が可能で、入院や手術室を使用する必要がありません。処置時間も比較的短く、日常生活への影響を最小限に抑えながら治療を受けていただけます。当院では、目的に応じた3種類のレーザー治療に対応しています。
いずれも外来での処置が可能で、健康保険が適用されます。
新生血管の発生・増殖を抑えて視力低下・失明を予防します。
出血・浮腫の広がりを抑制します。
裂孔の周囲をレーザーで固め、網膜剥離への進行を予防します。
網膜下に液体が貯留している部位に照射し、症状の改善を促します。

レーザー照射後の眼底写真
レーザーを網膜に照射して熱で組織を凝固させることで、病気の進行を抑えたり、網膜剥離を予防したりすることを目的とします。すでに低下した視力を回復させる治療ではなく、現在の視力・視野を守るための治療です。
1回の処置は5〜20分程度です。疾患の種類・範囲によって異なり、複数回に分けて行うことがあります。
白内障手術の後に、水晶体囊と呼ばれる眼内レンズを入れた袋が濁ることで、かすみや視力低下が再び生じる状態です。
YAGレーザーを用いて濁った後嚢に小さな穴をあけ、光の通り道を確保することで視力を回復させます。一度治療すると再発することはほぼありません。
処置は外来で行い、5分程度で終了します。痛みはほとんどありません。
点眼薬だけでは眼圧が十分にコントロールできない場合や、点眼薬の副作用・使用負担が大きい場合に選択肢のひとつとなります。
眼圧が正常範囲を超えているが、緑内障性変化がまだ軽度の場合に行います。
目の中の「房水」と呼ばれる液体の排出路である線維柱帯にレーザーを照射し、房水の流れをよくして眼圧を下げることを目的とします。従来のレーザー治療と異なり、組織を破壊しない「選択的」な照射のため、周囲の組織へのダメージが少なく、効果が薄れた場合に再照射が可能です。

5〜10分程度で終了します。
上記のような症状があれば、次回の定期受診を待たずにご連絡・ご来院ください。
当院で行う3種類のレーザー治療はいずれも健康保険が適用されます。自己負担額は保険の割合(1〜3割)によって異なります。診察時にご確認ください。
YAGレーザーとSLTはほとんど痛みがありません。網膜光凝固術では照射部位によって多少チクチクするような感覚を感じることがあります。いずれも点眼麻酔を使用しますので、強い痛みが生じることはほとんどありません。
疾患や状態によって異なります。YAGレーザー後嚢切開術は通常1回で完結します。網膜光凝固術は疾患の範囲・進行度によって複数回必要なことがあります。SLTは効果が薄れた場合に再照射が可能です。
処置後に散瞳(瞳孔が開いた状態)が残る処置(網膜光凝固術・YAGレーザー)では、4時間ほど視界がぼやけます。デスクワークであれば翌日から概ね可能ですが、精細な作業・運転を伴う仕事は当日中は避けてください。SLTは散瞳を伴わないため、比較的影響が少ない処置です。
レーザー治療は、入院・手術室不要で外来通院で受けられる、体への負担が少ない治療法です。当院では、患者様の状態に合わせて適切なレーザー治療をご提案します。「レーザー治療が必要かもしれない」「受けた方がいいか迷っている」という方は、お気軽にご相談ください。
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