充血している・目が赤い
充血している・目が赤い

目の充血・赤みは、眼科を受診される理由として最も多い症状のひとつです。原因は、軽度の疲れ目やアレルギーから、緊急処置が必要な眼疾患まで非常に幅広く、外見だけでは区別が難しいことがあります。このページでは、充血の種類と考えられる原因、そして受診の目安についてご説明します。
黒目と呼ばれる角膜の周辺が青みがかった赤色になる状態です。白目全体ではなく、角膜の周囲にリング状に充血が現れます。目やには少なく、眼痛・まぶしさ・視力低下を伴うことがあります。角膜炎・ぶどう膜炎・急性閉塞隅角緑内障など重篤な眼疾患が原因のことがあり、早めの受診が必要です。
【注意】毛様充血は重篤な眼疾患のサインである可能性があります。強い眼痛・視力低下・まぶしさを伴う場合は、当日中に眼科を受診してください。

花粉(スギ・ヒノキなど)・ハウスダスト・ダニ・ペットの毛などのアレルゲンに反応して結膜に炎症が起こる病気です。目のかゆみ・充血・涙・粘り気のある目やにが特徴です。抗アレルギー点眼薬が主な治療です。花粉症の方は花粉飛散前から点眼を始める「初期療法」が症状の軽減に有効とされています。
アデノウイルスによる結膜炎で、「流行性角結膜炎(はやり目)」とも呼ばれます。感染力が非常に強く、家庭内・職場・学校での集団感染が問題になります。水様の目やに・充血・まぶたの腫れ・耳前リンパ節の腫れが特徴です。治癒まで2〜3週間かかることがあります。出席停止や、就業制限が必要になる場合があります。
【注意】はやり目は感染力が非常に強い疾患です。タオルや洗面器の共有は避け、目を触った後は手洗いを徹底してください。
細菌による結膜炎で、黄色〜黄緑色の膿性の目やに・充血が特徴です。片眼から始まることが多いですが、手で触れることにより反対の眼にも感染することがあります。抗菌点眼薬による治療が有効で、多くの場合1〜2週間で改善します。
涙の量が不足したり質が低下したりすることで目の表面が乾燥し、充血・ゴロゴロ感・かすみが生じます。長時間のパソコン・スマートフォン使用、エアコンの効いた環境、コンタクトレンズ使用が主な原因です。
角膜に炎症が生じる疾患です。細菌・ウイルス・真菌などへの感染、ドライアイ、コンタクトレンズの不適切な使用が主な原因です。充血に加え、強い眼痛・まぶしさ・視力低下・涙が伴います。適切な治療が遅れると角膜に混濁(瘢痕)が残り、視力低下につながることがあります。
眼球内のぶどう膜(虹彩・毛様体・脈絡膜)に炎症が起こる病気です。充血・眼痛・まぶしさ・視力低下・飛蚊症などが症状として現れます。原田病・ベーチェット病・サルコイドーシスなどの全身疾患に伴うことがあります。放置すると緑内障・白内障・網膜剥離などの合併症を引き起こすことがあり、早期治療が重要です。
眼球内を循環する房水の排出路が急にふさがれることで、眼圧が短時間で大きく上昇する状態です。充血とともに、強い眼痛・頭痛・吐き気・急激な視力低下が現れることがあります。
【注意】強い眼痛・頭痛・悪心・急激な視力低下を伴う充血は、急性閉塞隅角緑内障発作の可能性があります。直ちに眼科を受診してください。夜間・休日は救急受診をご検討ください。

白目の組織が黒目に向かって伸びてくる翼状片や、白目が黄白色に盛り上がる瞼裂斑でも、炎症を起こすと充血がみられることがあります。
角膜・結膜・前眼部を拡大して観察し、充血の原因を確認します。
急性閉塞隅角緑内障発作の除外のために重要です。
はやり目(流行性角結膜炎)の迅速診断に用います。
ドライアイの診断に行います。
市販の充血除去成分(血管収縮薬)入り目薬は、一時的に充血を目立たなくしますが、原因を治療するものではありません。使いすぎると反って充血が悪化する「反跳性充血」が起こることがあります。充血が続く場合は眼科を受診して原因を確認することをお勧めします。
はやり目(流行性角結膜炎)は通常2〜3週間で回復します。感染力が非常に強く、タオルや洗面器の共有・目への接触を通じてうつります。感染中は学校・職場を休む必要がある場合があります(医師の指示に従ってください)。
コンタクトレンズ装用中に充血が起きた場合は、まずレンズを外してください。ドライアイ・アレルギー・角膜への傷・感染などが原因として考えられます。充血が続く場合や眼痛・かすみを伴う場合は眼科を受診し、レンズの装用を再開する前に医師に確認することをお勧めします。
痛みやかゆみがなく白目がベタッと赤くなった場合は、結膜下出血の可能性が高いです。多くの場合1〜2週間で自然に吸収され、治療の必要はありません。ただし繰り返す場合・外傷後・高血圧・血液凝固異常がある場合は眼科で確認することをお勧めします。
目の充血・赤みは原因が多様であり、軽症のものから緊急性の高いものまであります。強い痛みや視力低下を伴う充血は、重篤な眼疾患のサインである可能性があります。「充血しているだけだから大丈夫」と判断せず、症状が続く場合・他の症状を伴う場合は眼科を受診してください。
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